中央競馬【GIII】キーンランドカップ
キーンランドカップ(Keeneland Cup)は、日本中央競馬会(JRA)が札幌競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GIII)である。
競走名の「キーンランド(Keeneland)」はアメリカ合衆国のケンタッキー州レキシントンにある馬産地で、キーンランド競馬場も所在する。
正賞はキーンランド協会賞、札幌馬主協会会長賞。
概要
1996年に4歳(現3歳)以上の競走馬によるオープン特別競走として創設され、札幌競馬場の芝1000mで施行された。その後、競走条件や距離の変更を経て、2006年に年間を通じた短距離路線の整備が行われたことに伴い、本競走はGIIIに格付けされサマースプリントシリーズの第4戦(2012年からは第5戦)に指定された。第1回から外国産馬が出走可能なほか、指定交流競走として地方競馬所属馬もスプリンターズステークスの出走候補馬3頭に出走資格が与えられた。2009年からは国際競走に指定され、外国馬の出走も可能になった。
サマースプリントシリーズのシリーズ優勝を目指す馬にとっても重要な競走となっており、本競走の優勝馬からはワンカラット(2010年)とパドトロワ(2012年)がシリーズチャンピオンとなっている。
従前から地方競馬所属馬には2着以内の入着馬にスプリンターズステークスへの優先出走権が与えられていたが、2014年より中央・地方の所属を問わず、本競走の1着馬にはスプリンターズステークスの優先出走権が与えられるようになった。
競走条件
以下の内容は、2017年現在のもの。
出走資格:サラ系3歳以上
- JRA所属馬
- 地方競馬所属馬
- 外国調教馬(8頭まで、優先出走)
負担重量:別定(3歳53kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減)
- 2016年(平成28年)8月27日以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は3kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は2kg増、牝馬限定GII競走またはGIII競走1着馬は1kg増(ただし2歳時の成績を除く)
- 2016年(平成28年)8月26日以前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は2kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増(ただし2歳時の成績を除く)
スプリンターズステークスのステップ競走に指定されており、地方競馬所属馬はスプリンターズステークスの出走候補馬(3頭まで)に優先出走が認められている。また、本競走で2着以内の成績を収めた地方競馬所属馬はスプリンターズステークスの優先出走権が与えられる。
賞金
2017年の1着賞金は4100万円で、以下2着1600万円、3着1000万円、4着620万円、5着410万円。