中央競馬【GIII】共同通信杯
共同通信杯(きょうどうつうしんはい)は、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GIII)である。1969年より「トキノミノル記念」の副称がつけられており、競馬番組表での名称は「共同通信杯(トキノミノル記念)」と表記される。
寄贈賞を提供する共同通信社は、東京都港区に本社を置く通信社。
副称の「トキノミノル」は、1951年の皐月賞・東京優駿(日本ダービー)優勝馬。東京優駿(日本ダービー)の優勝から17日後に破傷風で死亡し、「幻の馬」と呼ばれた。生涯戦績は10戦全勝。1984年には顕彰馬に選出された。東京競馬場には同馬の功績を称え、銅像が建立されている。
正賞は共同通信社賞。
概要
1967年に創設された4歳(現3歳)馬限定の重賞「東京4歳ステークス(とうきょうよんさいステークス)」が、本競走の前身。競走名は1983年より「共同通信杯4歳ステークス」に改称された後、2001年より現名称となった。春のクラシックレースへ向けた重要な前哨戦として位置づけられている。
創設時の施行距離は芝1400mだったが、1968年より芝1600mに、1971年には芝1800mに延長された。以降も施行場や施行時期は幾度か変更されたが、東京競馬場の芝1800mで定着している。
外国産馬は1993年から、地方競馬所属馬は1996年からそれぞれ出走可能になり、2009年からは外国馬も出走可能な国際競走となった。
競走条件
以下の内容は、2017年現在のもの。
出走資格:サラ系3歳
- JRA所属馬
- 地方競馬所属馬(認定馬のみ、2頭まで)
- 外国調教馬(8頭まで、優先出走)
負担重量:別定(馬齢重量(牡馬・せん馬56kg、牝馬54kg))
- 日本馬:収得賞金1800万円以上の馬は1kg増
- 外国馬:重賞競走1着馬は1kg増
賞金
2017年度の1着賞金は3800万円で、以下2着1500万円、3着950万円、4着570万円、5着380万円。