中央競馬【GII】府中牝馬ステークス
府中牝馬ステークス(ふちゅうひんばステークス)は、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GII)である。競馬番組表での名称は「アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス」と表記される。
正賞は府中市長賞、レパーズタウン競馬場賞。
概要
現在中央競馬で行われる4歳(現3歳)以上の牝馬限定重賞競走としては、最も長い歴史を持つ。
1953年に「東京牝馬特別」の名称で創設。その後名称は幾度かの変遷を経て、1992年から現名称となった。
創設時は東京競馬場の芝2000mでハンデキャップ競走として行われていたが、距離は1955年より芝1600mに、負担重量は1969年より別定に変更。1996年にエリザベス女王杯が古馬にも開放され4歳(現3歳)以上の牝馬限定戦に改められると、本競走は距離を芝1800mに延長し、エリザベス女王杯の重要な前哨戦として位置づけられた。2014年からは、本競走の1着馬にエリザベス女王杯の優先出走権が与えられている。
外国産馬は1994年から、地方競馬所属馬は1996年からそれぞれ出走可能になり、2005年からは外国馬も出走可能な国際競走となった。
競走条件
以下の内容は、2016年現在のもの。
出走資格:サラ系3歳以上牝馬
- JRA所属馬(外国産馬含む)
- 地方競馬所属馬
- 外国調教馬(9頭まで、優先出走)
負担重量:別定(3歳52kg、4歳以上54kg)
- 2015年10月17日以降のGI競走1着馬2kg増、GII競走1着馬1kg増
- 2015年10月16日以前のGI競走1着馬1kg増(2歳時の成績を除く)
エリザベス女王杯のステップ競走に指定され、地方競馬所属馬はエリザベス女王杯の出走候補馬(3頭まで)に優先出走が認められている。また、地方競馬所属馬は本競走で2着以内の成績を収めると、エリザベス女王杯の優先出走権が与えられる。
賞金
2016年の1着賞金は5500万円で、以下2着2200万円、3着1400万円、4着830万円、5着550万円。