中央競馬【GII】京都大賞典
京都大賞典(きょうとだいしょうてん)は、日本中央競馬会(JRA)が京都競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GII)である。競馬番組表での名称は「農林水産省賞典 京都大賞典」と表記される。
正賞は農林水産大臣賞。
概要
1966年に「ハリウッドターフクラブ賞」の名称で創設された、4歳(現3歳)以上の馬による重賞競走。創設時は京都競馬場の芝3200mで行われたが、1967年より芝2400mに短縮され現在に至る。1974年より現名称となった。なお、「ハリウッドターフクラブ賞」の名称は第1回開催が行われた前年の1965年にアメリカのハリウッドパーク競馬場で「日本中央競馬会賞競走」が創設された返礼として行われたもので、日本中央競馬会と外国の競馬施行団体がレース交換を行う初の事例となった。
中長距離路線における古馬や3歳の実績馬が秋の初戦として出走することが多く、菊花賞・天皇賞(秋)・エリザベス女王杯・ジャパンカップ・有馬記念といった秋のGI戦線を占ううえで重要な競走とされている。2014年からは1着馬に天皇賞(秋)の優先出走権が与えられている。
外国産馬は1971年から、地方競馬所属馬は1995年からそれぞれ出走可能になり、2003年からは外国馬も出走可能な国際競走となった。
競走条件
以下の内容は、2016年現在のもの。
出走資格:サラ系3歳以上
- JRA所属馬(外国産馬含む、未出走馬及び未勝利馬は除く)
- 地方競馬所属馬
- 外国調教馬(9頭まで、優先出走)
負担重量:別定(3歳53kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減)
- 2015年10月10日以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増
- 2015年10月9日以前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増(2歳時の成績を除く)
天皇賞(秋)とエリザベス女王杯のステップ競走に指定されており、地方競馬所属馬は天皇賞(秋)の出走候補馬(2頭まで)とエリザベス女王杯の出走候補馬(3頭まで)に優先出走が認められている。また、それぞれの出走候補馬は本競走で2着以内の成績を収めた馬に天皇賞(秋)またはエリザベス女王杯の優先出走権が与えられる。このため、地方競馬所属馬が最大5頭出走する場合がある。
賞金
2016年の1着賞金は6700万円で、以下2着2700万円、3着1700万円、4着1000万円、5着670万円。