中央競馬【GI】ホープフルステークス
ホープフルステークスは、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GI)である。
競走名の「ホープフル(Hopeful)」は、英語で「希望に満ちた」「望みを持つ」という意味。
正賞は日本馬主協会連合会会長賞。
概要
1984年に創設された「ラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス」を前身としている。競走名はその後1991年より「ラジオたんぱ杯3歳ステークス」、2001年より「ラジオたんぱ杯2歳ステークス」、2006年より「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス」と変遷を経てきた。
近年の日本競馬においては2歳馬競走の開始時期の早期化に加え競走距離が多様化しており、特に中距離競走の充実ぶりが顕著になっていることから、2013年まで阪神競馬場の芝2000mで施行していたGIIIのラジオNIKKEI杯2歳ステークスを2014年より中山競馬場の芝2000mに変更のうえ、2歳中距離路線の頂点となる競走に位置づけてGIIに昇格した。
2017年1月、前年より日本グレード格付け管理委員会、並びにアジアパターン委員会へ行っていた格付昇格の申請が承認され、同年度よりGIとして施行されることになった。これによりJRAにおける2歳馬限定のGI競走は12月に3レースが集中し、しかもすべて芝コースのレースとなった(一方でJRAでの2歳馬限定のダートGI競走は1レースも設定されていない)。
競走条件
以下の内容は、2017年現在のもの。
出走資格:サラ系2歳牡馬・牝馬(出走可能頭数:最大18頭)
- JRA所属馬
- 地方競馬所属馬(5頭まで)
- 外国調教馬(9頭まで、優先出走)
負担重量:馬齢(牡55kg、牝54kg)
地方競馬所属馬の出走権
地方競馬所属馬は、同年に行われる下表の競走のいずれかで2着以内に入着すると、本競走の優先出走権が与えられる。
競走名 | 格・条件 | 競馬場 | 距離 |
---|---|---|---|
東京スポーツ杯2歳ステークス | GIII | 東京競馬場 | 芝1800m |
京都2歳ステークス | GIII | 京都競馬場 | 芝2000m |
上記のほか、中央競馬で施行する芝の2歳重賞で1着となった地方競馬所属馬も出走申込ができる。
賞金
2017年の1着賞金は7000万円で、以下2着2800万円、3着1800万円、4着1100万円、5着700万円。