中央競馬【GI】チャンピオンズカップ

チャンピオンズカップ

チャンピオンズカップは、日本中央競馬会(JRA)が中京競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GI)である。創設から2013年までは「ジャパンカップダート」の名称で、主に東京競馬場(2007年まで)や阪神競馬場(2008年以降)で施行していた。
正賞は名古屋競馬株式会社賞、日本馬主協会連合会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞。

概要

日本では1970年代後半より「世界に通用する強い馬作り」が提唱され、1981年に芝2400mの国際招待競走「ジャパンカップ」が創設された。その後1995年より中央競馬と地方競馬の交流が飛躍的に拡大されるようになると、中央と地方の所属を超えたダートの重賞競走が注目されるようになり、ダートグレード競走で活躍した日本馬はアラブ首長国連邦やアメリカ合衆国のダート競走にも挑戦するようになった。このような状況の中、日本のダート競走においても『ジャパンカップと並ぶダートの国際競走を開催しよう』という気運が高まり、2000年に前身となる日本初のダート国際招待競走「ジャパンカップダート」が東京競馬場のダート2100mで創設された。
ジャパンカップダートは2007年までジャパンカップの前日(2004年は同日)に施行されていたが、2008年から施行時期を繰り下げ、施行場も阪神競馬場のダート1800mに変更された。
2014年からは施行場を中京競馬場のダート1800mに、名称も「チャンピオンズカップ」に変更。国際招待制も廃止され、馬や関係者の遠征にかかる諸費用をJRAが負担しない国際競走とされた。なお、回次は2014年が第15回とされ、ジャパンカップダートから引き継いで通算される。
外国馬の出走枠は8頭まで。2008年からジャパン・オータムインターナショナルにも指定されている。また、指定外国競走の優勝馬や過去1年間の国内ダートGI・JpnI競走優勝馬が上位入着した場合に褒賞金を交付する制度もある。ただし外国馬の出走数は創設時より少なく、外国馬の出走が1頭もなかった年もあった。創設から2013年までに外国馬が優勝したのは2003年の1度のみで、これ以外はすべて日本馬が優勝している。

競走条件

以下の内容は、2016年現在のもの。

  • サラ系3歳以上(出走可能頭数:16頭)
  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬(JRA選定馬のみ)
  • 外国調教馬(最大8頭まで、優先出走)

負担重量:定量(3歳56kg(開催日が12月1日以前の場合は55kg)、4歳以上57kg、牝馬2kg減)。

出馬投票を行った馬のうち、優先出走権のある馬から優先して割り当て、その他の馬は「通算収得賞金」+「過去1年間の収得賞金」+「過去2年間のGI競走における収得賞金」の総計が多い順に出走できる。

優先出走権

  • 出馬投票を行っている外国調教馬
  • レーティング上位の5頭
  • 当該年に行われる以下の競走のいずれかで1着となった馬(中央・地方の所属は問わない)
競走名 格・条件 競馬場 距離
みやこステークス GIII 京都競馬場 ダート1800m
武蔵野ステークス GIII 東京競馬場 ダート1600m

賞金

2016年の1着賞金は9700万円で、以下2着3900万円、3着2400万円、4着1500万円、5着970万円。