中央競馬【GI】ジャパンカップ
ジャパンカップは、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GI)である。英称の頭文字から、JCという略称も用いられることがある。
正賞は日本馬主協会連合会会長賞、東京馬主協会賞。
概要
1981年に創設された国際招待競走で、日本初の国際GIでもある。また、JRAの厩舎関係者表彰においては、最優秀騎手賞と最優秀調教師賞の資格を得るにあたり「1着をとらねばならない競走」のひとつに指定され、いわゆる「八大競走」と同格の扱いを受けていた。
かつては中山グランドジャンプとジャパンカップダートも国際招待競走になっていたが、中山グランドジャンプは2011年より、ジャパンカップダートは2014年よりチャンピオンズカップに改称の上、いずれもJRAが馬や関係者の諸費用を負担しない国際競走となっている。
競走条件
以下の内容は、2016年現在のもの。
出走資格:サラ系3歳以上(出走可能頭数:最大18頭)
- JRA所属馬
- 地方競馬所属馬(選定馬のみ)
- 本競走に出走登録した外国馬(10頭まで、優先出走)
負担重量:定量(3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減)
日本馬の出走権
- レーティング上位5頭に優先出走権が与えられる(レーティングが同じ値の場合は「近走成績や距離実績などを総合的に勘案して」順位をつけているとしている)。
- その他は「通算収得賞金」+「過去1年間の収得賞金」+「過去2年間のGI競走の収得賞金」の総計が多い順に出走できる。
外国馬の出走権
出馬投票を行った外国馬は、優先出走が認められている。
また、JRAが指定した競走(下表参照)の上位馬に対し、優先出走権を与えている。
競走名 | 格・条件 | 競馬場 | 距離 | 優先出走権対象馬 |
---|---|---|---|---|
キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス | G1 | アスコット | 芝11f211y | 1着馬・2着馬 |
凱旋門賞 | G1 | ロンシャン | 芝2400m | |
アイリッシュチャンピオンステークス | G1 | レパーズタウン | 芝10f | 1着馬 |
バーデン大賞 | G1 | バーデンバーデン | 芝2400m | |
アーリントンミリオン | G1 | アーリントンパーク | 芝10f | |
ブリーダーズカップ・ターフ | G1 | 持ち回り | 芝12f |
賞金
2016年の1着賞金は3億円で、以下2着1億2000万円、3着7500万円、4着4500万円、5着3000万円。
1着賞金は中央競馬・地方競馬を通じて最高額。