中央競馬【GI】マイルチャンピオンシップ
マイルチャンピオンシップは、日本中央競馬会(JRA)が京都競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GI)である。
正賞は日本馬主協会連合会会長賞。
概要
1984年に新設されたGI競走で、春に行われる安田記念とともにマイル(1600m)のチャンピオン決定戦として位置づけられている。
日本の競馬における競走体系は長い間長距離の競走が重視されていたが、近年はスピード能力が重視されるようになってきたことを受け、1984年にグレード制が導入された際に競走体系を見直し、短距離競走の充実を図る目的で創設された。出走馬は短距離の実績馬のほか、クラシック路線を歩んできた3歳馬や天皇賞(秋)の出走馬がここへ出走する例もみられ、多彩なメンバーがそろうレースとされている。
1995年から指定交流競走として行われ、指定された競走で所定の成績をあげた地方競馬所属馬にも出走資格が与えられるようになった。1998年からは国際競走となって外国馬も出走可能になり、2004年から国際GIに格付けされた。
2008年からはジャパン・オータムインターナショナルの構成レースとしても施行されている。
競走条件
以下の内容は、2016年現在のもの。
出走資格:サラ系3歳以上(出走可能頭数:最大18頭)
- JRA所属馬
- 地方所属馬(出走資格のある馬のみ)
- 外国調教馬(9頭まで、優先出走)
負担重量:定量(3歳56kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減)
- 第1 - 17回は3歳55kg・4歳以上57kg・牝馬各2kg減。
出馬投票を行った馬のうち優先出走権をもつ馬から優先して割り当て、その他の馬は「通算収得賞金」+「過去1年間の収得賞金」+「過去2年間のGI(JpnI)競走の収得賞金」の総計が多い順に出走できる。
優先出走権
外国馬、およびレーティング順位の上位5頭は優先出走が認められる。
JRA所属馬は、同年に行われた下表の競走のいずれかで1着となった馬に優先出走権が与えられる。
競走名 | 格・条件 | 競馬場 | 距離 |
---|---|---|---|
富士ステークス | GIII | 東京競馬場 | 芝1600m |
スワンステークス | GII | 京都競馬場 | 芝1400m |
地方競馬所属馬の出走権
地方競馬所属馬は同年に行われた下表の競走のいずれかで2着までに入着すると、優先出走権が与えられる。
競走名 | 格・条件 | 競馬場 | 距離 |
---|---|---|---|
スプリンターズステークス | GI | 中山競馬場 | 芝1200m |
富士ステークス | GIII | 東京競馬場 | 芝1600m |
スワンステークス | GII | 京都競馬場 | 芝1400m |
天皇賞(秋) | GI | 東京競馬場 | 芝2000m |
上記のほか、以下の条件のいずれかに該当する馬にも出走資格が与えられる。
- JRAで施行するGI競走(2歳GIは除く)の優勝馬
- 指定された外国の国際G1競走(2歳G1は除く)優勝馬
- 地方競馬のダート交流GI・JpnI競走(2歳GI・JpnIは除く)優勝馬
賞金
2016年の1着賞金は1億300万円で、以下2着4100万円、3着2600万円、4着1500万円、5着1030万円。